2019/01/30
昆布だしの取り方 水出し
昆布だしの取り方でいちばん簡単なのが「水出し」です。
水出しでもしっかりとだしを取ることができます。
しかも、失敗しない昆布だしの取り方ですから、初めてでも失敗しません。
昆布に含まれる天然のうまみが、塩分を抑えても満足感のある味わいに仕上げてくれます。
精進料理に使われる昆布だしは、最近は「ヴィーガン」と呼ばれるベジタリアンの料理にも使われるようになりました。
水出しは上品な味のだしなので、具の香りや素材の味わいを大切にする料理に向いています。
水出し昆布だしは、すっきりと上品で控えめなうま味があるのです。
ストックしやすく、使いたい量がすぐに使える便利なだしでもあります。
材料
・水1リットル(5カップ)
・昆布10g
※水に対する昆布の割合は、水の重量に対して1%の昆布
昆布だしの取り方(水出し)
2.タッパーなどに水と昆布を入れ、冷蔵庫で一晩(約8時間)浸けておく。※浸けて置く時間は最低でも3時間

3.一晩浸けたら水出し昆布だしのできあがり。
吸い物や味噌汁のだしにはもちろんのこと、煮物を作るときに使う水の代わりに使ったり、
カレーの隠し味やお好み焼きの生地などに昆布水を使うことで、断然にうま味がUPします。

作った昆布だしの保存期間は、冷蔵庫で2~3日です。
香り移りを防ぐため、水出し昆布だしを作る容器は蓋つきのものにします。(蓋つきの容器がなければラップをする)
1回に使う量が少ない場合(離乳食に使うなど)、出来上がった昆布だしを製氷機に入れ、冷凍庫で凍らせます。
凍らせた「アイスキューブ昆布だし」の保存期間は2週間です。
離乳食に使う昆布だしについてはこちら➡昆布だしの取り方 離乳食
水出し昆布だしに使う昆布の量と種類
昆布は5㎝角で約2gですので、10㎝幅の昆布ならば12.5㎝くらいあれば10gになります。
大平昆布のだし昆布は真昆布で、15×10㎝の昆布が6~7本入っています。
水1リットルに対して昆布を1本使用するといいです。
昆布の量は水に対して1%が目安です。
だしに向いている昆布の種類は、真昆布、利尻昆布、羅臼昆布、日高昆布などです。
それぞれ味や香りに特徴がありますので、お好みで選んでみてください。
「だし昆布」と書いてあるものならOK。平たい昆布ならだし昆布として使うことが出来ます。
だしを取るのに向かない昆布は、料理用の早煮昆布や長昆布です。
また、原材料に醸造酢など昆布以外のものが明記されている物もだしを取るのには向きません。
だし取り用の昆布を用意してください。
昆布だしがオススメな理由
昆布には、腸内環境を整える水溶性食物繊維が多く含まれています。
昆布水にも水溶性食物繊維がしっかりと溶け出しています。
昆布のうま味成分であるグルタミン酸のおかげで満足する味わいになり、塩分や甘さを控えることができます。
昆布水を使って鍋を作るときは、魚介類や豚肉などに含まれる「イノシン酸」を組み合わせると旨みがUPします。
グルタミン酸とイノシン酸は相性が良く、さらにおいしい鍋が出来上がるので、昆布だしがオススメなのです。
昆布だしの取り方(お鍋の作り方)
あっさりした水炊きを作りたいなら、美味しい昆布だしで作ってみませんか?
昆布だしのあっさり水炊き
材 料(3~4人分)
昆布だし汁1000ml、鶏もも肉2枚、白菜1/4株、ネギ2本、豆腐1丁、大根10㎝、人参1/2本、ブナシメジ1袋、水菜1束
作り方
1.白菜はそぎ切り、ネギは斜め切り、大根と人参は短冊切り、水菜はざく切りする。
ブナシメジは、石づきを落とし小房に分ける。鶏もも肉は、4cm大ぐらいに切る。
2.鍋に昆布だし汁を入れて、火が通りにくい鶏肉から順に具材を加えていく。
具材に火が通れば完成。